NANA`S ROOM

愛犬トイプードル(アプリコット)のナナちゃんの毎日と家族(夫、私、息子)のことを書いていくブログです。

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パピーウォーカーを経験した友人

ずいぶん前のブログ記事でも軽く書きましたが、私の友人は以前パピーウォーカーを経験していました。先日、パピーウォーカーの話を少し詳しく教えてもらう機会があり、とても興味深い話が多かったので、そのことについてもう少し詳しく書いてみようと思います。

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パピーウォーカーとは?

生後60日の盲導犬候補の子犬を、自宅で約10か月間飼育する里親ボランティアのことで、普通のペットとして育てるのではなく盲導犬になるためのしつけをしなくてはいけません。

またパピーウォーカーを引き受けるためにはいくつかの条件があります。

①診療センター近郊に自宅があり、移動のための車を持っていること。
②月一回各診療センターで開催されるレクチャーに参加すること。
③室内飼育ができること。
④留守にする時間が少ないこと。
⑤犬のしつけに対し、家族全員で参加すること。
⑥現在犬の飼育を行っていないこと。
⑦フードや消耗品、日常の治療費(ワクチンや狂犬病注射は除く)はパピーウォーカーの負担になる場合がある。月々4000~5000円の負担がある。

 

友人がパピーウォーカーを引き受けることにした理由

私も友人も犬好きで、学生の頃もお互いに犬を飼っており、よく犬の話で盛り上がったものでした。結婚後私はまた犬を飼ったのですが、いずれその友人も犬を飼うんだろうな~とは思っていました。でも、まさかパピーウォーカーになるとは思ってもみませんでした・・・

お互い飼い犬の最期をみとった経験があり、飼い犬との別れの悲しさを嫌と言うほど知っている彼女がなぜパピーウォーカー?と最初はあまり理解できなかったのですが、よく話を聞いてみると、犬を一度飼ったら最後まで大切にしなくてはいけないという事をよく知っている彼女だからこその選択であることがわかりました。

きっかけは彼女の息子さんが犬を飼いたいと言ったことだったそうです。いろいろ考えた結果、犬を飼うという事が並大抵な事ではないことを息子さんに教えるためにやってみようと思ったとのことでした。

 

パピーウォーカーとの出会い

その頃、たまたま見た新聞にパピーウォーカー募集の記事が載っていたそうで、ご家族と相談し、日本盲導犬協会に連絡してパピーウォーカーに登録したそうです。

盲導犬協会は子犬が産まれたら、登録順に「今回パピーウォーカーをやっていただけますか?」と確認します。もし家庭の状況などから今回は無理と断っても、また次回も連絡をもらえます。

パピーウォーカーを引き受けることにすると、犬と家族が面会し子犬の性格と家族の環境とが一致するかを見極めて最終決定が行われます。そこで見事一致した子犬が約10か月間家族となるのです。

子犬の名前は、頭文字のアルファベットだけ決められていて(その時同時に生まれた子犬たちのグループで頭文字を統一するようです)、その頭文字のついた名前をいくつか家族で考えて協会に提出します。協会はその中から他の盲導犬や子犬たちとかぶらない名前を選出します。男の子、女の子のどちらが来るかわからないので、どちらの名前も考えておかなくてはいけません。 

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子犬が家にやってきたら

私の友人の子犬の名前はパピー(仮名)。生後2か月から3か月くらいから引き受けることになります。3か月目に行う予防接種までは散歩できないので、協会から借りるペットスリング(抱っこひものようなもの)に入れてお外を抱っこしたままで散歩し、外に早く慣れる準備をするそうです。

予防接種が済んだら本格的なお散歩開始。どこへ行く時にも一緒に連れて行って、家で留守番をさせてはいけないそうです。旅行は犬と一緒ならOKだそうです。

しつけはすごく大事で、月に一回子犬と一緒に講習を受けることが義務づけられています。餌の銘柄、量も決まっていて、オヤツも限られたものだけしかあげてはいけないことになっています。人間の食べ物は絶対あげていけません。

子犬はいろいろな所をかじるので、カジリ防止のスプレーを家具などにかけて予防したそうです。それでも毛布を噛んで飲み込んでしまい、病院へ連れて行ったこともあるとその友人は言っていました。

  

悲しい別れ

約10か月後、協会の方から引き渡しの連絡が来ます。引き渡す時にパピーが盲導犬にふさわしいかどうか検査されます。残念ながら友人のパピーは盲導犬の適性からわずかに外れていたようで、盲導犬にはなれなかったそうです。しかし介助犬に向いているということで、今はあるご家庭で介助犬として活躍しています。 

盲導犬になれなかった子犬は「キャリアチェンジ犬」というらしいんですが、キャリアチェンジ犬を引き取りたいと思う方はやはり登録しておくと、登録順に連絡が来るそうです。そこで子犬たちは第二の人生を送ることになります。

やはりたった10ヶ月とはいえ、家族だった子犬を引き渡すのは辛い事で、特にお子さんはとても悲しんだそうです。でも、ほとんどのお世話をしていた友人本人は、責任のあるお仕事なので無事に育て引き渡しができてホッとした方が悲しみよりも強かったと言っていました。それを聞いてホントに大変な仕事なんだと思いました。

 

パピーウォーカーを経験してわかったこと

友人のお子さんは今でもまた犬を飼いたいと言っているそうです。でも犬を飼う事の大変さ、犬との別れの辛さを分かった上で飼いたがっているようなので、もしこれから犬を飼ってもきっと大切に愛情をもって犬を育てていけるのではないかと思います。

お子さんに身をもって経験させてあげ、更に障害のある方などの助けになる盲導犬を育てることに尽力した友人を私は尊敬します。ホントにすばらしいお仕事なんだな、と思いました。

 

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 ・・・たぶん、ナナちゃんのヤンチャな性格じゃ無理だと思うよ😅

 

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